
遺品整理は、故人が亡くなった後に遺された物を整理する作業ですが、実は生前から計画的に進めておくことが理想的です。
生前整理とは、自分自身が元気なうちに、持ち物や財産、人間関係などを整理しておくことを指します。
これにより、万一の際に遺族の負担を大幅に軽減出来るだけでなく、自分自身の人生を見つめ直し、より充実した暮らしを実現するきっかけにもなります。
この記事では、生前整理を始めるべき理由や、具体的な流れについてわかりやすく解説していきます。
自分自身と家族のために、今出来ることを考えてみませんか?
目次
生前整理がおすすめな5つの理由

生前整理のプロセスは、単なる片付けにとどまらず、心の整理や未来への準備にもつながります。ここでは、生前整理を早めに始めることで得られる5つのメリットについてご紹介します。
1. 遺族の負担を軽減できる
物の整理に限らず、財産や相続、医療・介護に関する希望なども生前に意思表示しておくことで、自分の希望通りの形を残せます。
エンディングノートなどに記録しておくのが有効です。
モノの整理を通して「何が本当に大切なのか」に気づけます。
不要な物を減らすことで、暮らしがスッキリし、心にもゆとりが生まれます。
4.暮らしの安全性が向上する
高齢になると、家の中に物が多いことで転倒や事故の可能性が高まります。
早めに整理しておくことで、より安全で快適な生活環境を保てます。
5.断捨離やミニマルライフにもつながる
生前整理は、今後の人生をより身軽に、自由に生きるための「断捨離」にも通じています。
心機一転、新たなライフスタイルを築くきっかけにもなります。
■関連記事
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生前整理のタイミングはいつ?
生前整理を行うのに「絶対にこの時期」という決まりはありませんが、以下のようなタイミングが、生前整理を始める目安としておすすめです。
1.体力や判断力に余裕があるうち
生前整理には、物の整理だけでなく、
思い出の品や重要書類、財産などの判断も含まれます。
そのため、心身ともに元気なうちに始めるのが良いでしょう。
2. 子どもの独立や定年退職のタイミング
ライフステージが変わるタイミングは、多くの人にとって生前整理を始める絶好のチャンスです。たとえば、子どもが独立して家を出た後、家の中を見直してみると、不要な物がたくさんあることに気づくこともあります。
3. 引っ越しや住み替えを考えたとき
住まいをコンパクトにしたり、バリアフリーにリフォーム等をする際も最適なタイミングです。
この機会に不要な物を整理し、持ち物を見直すのはとても良いことです。
4. 健康面に不安を感じ始めたとき
病気や体力の衰えを感じ始めたら、本格的に生前整理を考えるべきタイミングです。
「もしものとき」の備えとして、持ち物の見直しやエンディングノートの作成を進めておくと安心です。
【プロからアドバイス】
※60代前後を目安にする方が多いですが、近年では40~50代から始める人も増えています。
※大きな家具の移動や長時間の整理作業は、体力が必要なため健康なうちに行うことがおすすめです。
■関連記事
・遺品整理はどの時期にする?適切なタイミングについてをプロが解説
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生前整理の具体的な進め方
では、具体的な進め方について、順を追って説明していきます。
生前整理リストを作りましょう
まずは、生前整理を計画的に進めるためのリストを作ることから始めましょう。
◆持ち物の整理(モノの整理)◆
□趣味の道具やコレクションの整理
□貴重品(宝石・腕時計・骨董品など)の整理・保管場所の記録
□写真・アルバム・思い出の品の整理
◆財産の整理◆
□銀行口座一覧(銀行名・支店・口座番号)
□保険契約の内容と証書の整理
□不動産の所有状況・権利書の保管
□年金・退職金などの受取情報
□株式・投資・預貯金などの資産一覧
□借金・ローンの有無と詳細
□デジタル資産(ネット銀行・暗号資産等)のログイン情報
□遺言書の作成・保管場所の確認
◆人間関係・連絡先の整理◆
□親戚・友人・知人の連絡先リスト
◆デジタルデータの整理◆
□パソコン・スマホ内のデータ整理
□写真・動画のバックアップ
□SNS・ブログ・会員サイトのアカウント管理
◆医療・介護・終末期の希望◆
□延命治療・介護の希望(事前指示書やリビングウィル)
□医療・介護保険の情報整理
□信頼できる人への相談・共有
◆葬儀・お墓についての希望◆
□葬儀の形式(家族葬・一般葬など)
□遺影に使いたい写真
□お墓・納骨堂の希望(既にある/新しく探す)
□宗教・宗派・戒名の希望
□エンディングノートへの記入
<<エンディングノートについて>>
生前整理にエンディングノートを活用するのはおすすめです。
・法的効力はありませんが本人の意思や希望、メッセージを残すことができます
・決まった書き方や指定がないので、自分の好きなように記すことができます
7つのステップで着実に進めよう
生前整理のリストが出来たら、次は実際の行動に移すステップです
最初は「どこから手をつけていいかわからない」と戸惑うかもしれませんが、無理なく・着実に進めるコツがあります。
以下に、生前整理をスムーズに進めるための方法を解説します。
STEP 1:目的とゴールを明確にする
なぜ生前整理をしたいのか? を考えてみましょう。目的が明確だと、迷ったときの判断基準になります
例:「子どもに迷惑をかけたくない」「身軽に暮らしたい」「本当に大切なものを見極めたい」等
STEP 2:スケジュールを立てる
「一気にやる」ではなく、1日30分・1週間に1箇所など小さく区切るのがコツ
カレンダーに「書類整理の日」「衣類の見直し」など予定を書いておくのも良いかもしれません。
STEP 3:自分のやりやすいところから始める
遺言や財産整理等の難しいものからではなく、気軽な場所からスタートすると◎
例:部屋の一部分、引き出し1つ、衣装ケース1つなど
STEP 4:仕分けルールを決めて分類
<仕分け例>
① 残す 本当に必要・使っている・大切なもの
② 人に譲る 家族・知人に託す価値があるもの
③処分する 今後使わない・迷いがないもの
※「迷うもの」用の一時ボックスを作って、後日改めて見直すのもアリ。
STEP 5:家族と情報を共有する
自分一人でやるのではなく、信頼できる家族や身近な人に整理の内容や意向を伝えておきましょう
<伝えておくべきことの例>
・エンディングノートの保管場所
STEP6:デジタルの整理も忘れずに
スマホ・PC・クラウドに入っている情報も整理対象です。SNS・ネット銀行・サブスクなどのID・パスワードの管理も忘れずに行いましょう
紙に控える、パスワード管理アプリを使うなどして整理してくださいね
STEP 7:エンディングノートにまとめる
整理した情報や気持ち、希望は、エンディングノートに記録しておきましょう
<内容例>
・医療・介護の希望
・財産の分配
・感謝の気持ちや家族へのメッセージ
※市販のノートや無料テンプレートも多数あります
<<ポイント>> 生前整理は「一度きり」ではなく「定期的な見直し」を
ライフスタイルの変化や健康状態の変化に応じて、年1回など定期的な見直しをおすすめします。
「誕生日」や「年末」など、毎年決まったタイミングを目安にすると続けやすいですよ。
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