2024年8月10日(土曜日)

空き家の掃除を自分でする方法とは|業者へ依頼するべき場面も併せて解説

空き家の掃除を自分でする方法とは|業者へ依頼するべき場面も併せて解説


やろうと思っていても中々手を付けられず、空き家をそのままにしていると様々なリスクが生じてしまいます。

しかし、空き家掃除を自分でするには、なにから始めてどのようにすればいのでしょうか?

本記事では、空き家の掃除を自分でする方法や、業者へ依頼するべき場面について解説していきます。


空き家掃除をする3つのパターンと方法


空き家掃除をする3つのパターンと方法


空き家とは、1 年以上住んでいない又は使われていない家を『空き家』と定義されています。

定義付けられる基準としては、人の出入り・電気ガス水道の使用状況・物件の管理状況・所有者の利用実績などが関連しています。


空き家を掃除する理由としては、以下の3つようなパターンに分けられるでしょう。

・相続後に遺品整理を含めて掃除する
・空き家を維持するために定期的に掃除する
・使っていなかった空き家を再度使用するために掃除する


では、それぞれについて
の詳細や自分でする掃除の方法を解説していきます。


①相続後に遺品整理を含めて掃除する




一つ目に、物件を相続した後に遺品整理を含めて掃除するパターンです。


相続した物件に家財が残っていて遺品整理が必要な場合、空き家の掃除にはかなりの時間と労力が掛かってきます。

そのため、自分で遺品整理を含めた空き家掃除をするならば、以下のような条件をクリアしている状態でなければ難しいでしょう。

・残っている家財の量が少ない
・大型家具や家電が少ない
・作業をする人手や時間が確保できている



まず、全体の家財量を確認してみます。

どれぐらいの量が残っているのか、そして大きな家具や家電が残っているのかも見てみてください。

全体的に確認した後、それらの情報から考えて作業には何人必要なのかどのくらいの時間が必要なのかを考えてみましょう。


単純に、遺品(家財)の量が多ければ多いほど、その分作業時間が必要となります。

整理作業に慣れていない人ならば、予想よりも倍の時間が掛かると考えられますね。



遺品整理を含む空き家掃除の手順


このケースの場合において自分で空き家を掃除するには、次のような手順で進めていくことになります。


1.ライフラインが正常に使えるかどうかを確認する
2.作業を行う日程を決める
3.必要な道具などを準備する(ゴミ袋・マスク・手袋など)
4.害虫駆除に必要な薬剤などを用意する

【作業当日】
5.害虫・害獣の駆除
※長期間空き家となっている場合は高確率で必要となる
6.遺品(家財)の仕分け
7.不用品の分別
8.不用品の処分
9.清掃作業



このように、遺品整理を含む空き家掃除の場合は、作業を行う人の負担が大きいものとなります

個人の負担を少なくするためには、なるべく作業の人手を増やしたり、業者の手を借りるなどの方法を考えましょう。


遺品整理・家財整理の詳しい手順ややり方については、下記の記事を参考になさってください。

関連記事
遺品整理のプロが作業の進め方を解説!おすすめな整理の進め方と遺品整理で気を付けるべき注意点とは?

業者に家財の片付けを依頼するとどこまでやってくれる?家財整理業者が行う作業内容



空き家の清掃についての詳細は、本記事のパターン③使っていなかった空き家を再度使用するために掃除するをご覧ください。


②空き家を維持するために定期的に掃除する




二つ目は、維持管理をするために空き家を掃除するパターンです。


空き家を長期間手入れせずに放置していると、建物が倒壊する恐れがあったり、放火される可能性があるなど様々なリスクが生じてしまいます。

関連記事:空き家の掃除は早めにした方がいい?!放置すると起こるリスクや掃除の方法を紹介

それらのリスクを回避するためには、定期的な清掃が必要なのです。



空き家の定期的な掃除は他のパターンと比べても比較的簡単な作業となります。

一般的におすすめされている掃除の頻度は、1~2か月に1回ぐらいのペースです。


とはいえ掃除に必要な道具や着替え用の服など、ある程度の荷物が必要となるでしょう。

そのため、空き家までの距離が公共交通機関や車で通えるぐらいなど、交通手段が確保できる状態だと負担が少なく手入れに通えるはずです。



空き家を維持するために行う掃除の手順


空き家を維持するための定期的な掃除の手順は、下記の通りです。


窓を開けたり換気扇を回して換気する

長期間誰も誰も住んでいなかった空き家は、空気が淀んでいるため換気を行う必要があります。
窓を開ける場合は対角線上の窓を開けるのがおすすめですよ。


拭き掃除と掃き掃除

壁や床にはホコリが溜まっているため、まずは高いところから順に掃除していきましょう。
ホウキや雑巾を使います。


水道の通水

長い間使われていなかった給排水管からは、下水の臭いが上がってくることが多いです。
臭い・サビ防止のためにも、水廻りの水道を約1分間ほど出しっぱなしにして通水しておきましょう。


水廻りの掃除

汚れやカビの増殖を防ぐため、水廻りも綺麗に掃除しておくのがおすすめです。
時間や費用に余裕がある場合は、防カビ剤なども使用しておくと良いでしょう。


メンテナンスの必要性をチェック

建物の状態や害虫・害獣の発生などを確認しておくことは、空き家を維持するために最も重要なポイントです。
もし修理や駆除が必要な場合は、専門の業者へ依頼しましょう。


郵便物の回収

ポストに郵便物が溜まっていると、不審者や犯罪者から目を付けられやすくなるでしょう。
そういったリスクを回避するためにも、重要な書類は持ち帰り、不要なものは処分しておくのがおすすめです。



空き家は定期的に掃除(手入れ)をしていると、毎回の作業が少なく済むので負担が減ってくるはずです。

1人で掃除するのが難しい場合は家族で分担したり、空き家管理の専門業者へ依頼するなど、なるべく負担を少なくするよう心掛けましょう。


③使っていなかった空き家に移り住むために掃除する




三つ目は、空き家に移り住むために掃除をするパターンです。


誰も住まなくなった空き家は、時間の経過と共に徐々に劣化が進んでいきます。

生活していると自然に維持できている建物ですが、空き家になり3年以上放置している状態であれば入念に清掃しなければいけないでしょう。

万が一、建物の劣化がかなり進んでいた状態ならば、修繕しなければ生活できないかもしれません。

そのような可能性も考えて、入居する直前ではなく前もって掃除しておくと良いですね。



空き家の掃除を自分でする場合、ある程度の時間が確保できる状態でアレルギーや喘息等の心配がなく、健康状態の良い時期に行いましょう。

空き家掃除は通常の家の掃除とは違い、清掃する箇所が多かったり汚れの程度が酷い状況であることがほとんどです。


そのため、足腰に不安がある方やハウスダストアレルギー・喘息を持っている方にとっては、大きな負担が掛かってしまいます。

健康面で不安がある方は他の人に頼んだり、業者に依頼するようにしましょう。



空き家を使用するために行う掃除の手順


空き家となっていた家に入居する前の掃除は、家中すべての箇所の清掃と点検が必要です。

清掃する場所とチェック項目は下記の通りです。


清掃箇所と内容チェック項目
【壁・天井】
掃き掃除、拭き掃除
□ 割れ目(ヒビ)が入っていないか
□ 雨漏りなどはないか
【窓(ガラス表面・サッシ・網戸)】
拭き掃除など
□ 窓枠の劣化が進んでいるか
□ 網戸が破れていないか
【床・階段など】
掃き掃除、拭き掃除、ワックスがけなど
□ へこみもしくは穴が空いていないか
【キッチン】
油汚れなどの洗浄など
□ 火が使える状態なのか
□ 換気扇が正常に回るかどうか
□ 水もしくはお湯の色や臭いに異常はないか
□ きちんと排水されているか
【浴室・トイレ】
表面や排水溝などの清掃
□ 給湯器が正常に働いているのか
□ 水もしくはお湯の色や臭いに異常はないか
□ タンクに水を溜めることができて、水漏れなどがないか
□ きちんと排水されているか
【ベランダ】
床板や壁面の拭き掃除、掃き掃除
□ 床板が割れていないか、安全に使える状態なのか
【庭】
雑草取り、木の剪定など
□ 害虫・害獣が発生して住み着いていないか

各場所を掃除する際には、上記の表のような項目をチェックしながら進めていきましょう。

基本的には、水道・ガス・電気が正常であれば生活するには問題はありません。

しかし、チェックしてみて思っていた以上に劣化が進んでいるなと感じたら、一度専門の業者に相談した方がいいかもしれませんね。


また、火災報知器やガス漏れ警報器が設置しているのかどうかも確認しておきましょう。

設置が義務化されているのは火災報知器のみですが、ガス漏れ警報器も付けておくと安心なので、必要に応じて設置することをおすすめいたします。



空き家の掃除は早めにやっておくべき?


空き家の掃除は早めにやっておくべき?


やらなければいけないとは思いつつ、空き家を放置している状態の方も多くいらっしゃるかと思います。

しかし、空き家の掃除はなるべく早めにやっておくことをおすすめします

なぜかと言いますと、空き家を掃除(手入れ)せずに放置していると、様々なリスクが生じてしまうからです。


具体的に起こり得る問題は、下記の通りです。

火災の発生もしくは放火される危険がある

建物が劣化して倒壊する恐れがある

近隣住民とのトラブルに繋がる恐れがある

不法投棄をされてしまう可能性がある

不審者や犯罪者に目をつられて悪用される危険がある

行政からの指導や勧告を受ける可能性がある



長期間放置されている状態の空き家であれば、上記のような問題は高確率で起こりやすくなります。

倒壊の恐れがあるような危険な物件に関しては、特定空き家に指定されてしまい、固定資産税が高額になったケースもあるほどです。


ですが、令和5年12月に改正された空き家法により、『特定空き家』だけでなく『管理不全空き家』も指導・勧告の対象となっています。

特定空家・・・そのまま放置すると倒壊する恐れがある状態
管理不全空家・・・窓や壁が破損しているなど、管理が不十分だとされる状態


行政からの指導に従わず勧告を受けると、”住宅用地特例”(減税措置)が適用されません。

「古い建物ではないし大丈夫だろう」

と放置するのはあまりにも危険なので、定期的な点検や掃除(手入れ)は必ずやっておくべきだと言えるでしょう。



空き家を放置するリスクについては、下記の記事にて詳しく解説しております。

関連記事:空き家の掃除は早めにした方がいい?!放置すると起こるリスクや掃除の方法を紹介



空き家掃除を依頼した方がいい場面


空き家掃除を依頼した方がいい場面


空き家の掃除は、状況によって業者の手を借りる方がいい場合があります

ですが、どの場面で依頼すると決めるべきなのかを迷われる方も多いのではないでしょうか?


空き家掃除において、業者に依頼するべき場面としては以下の通りです。


・整理しなければいけない家財の量が多い
・処分する不用品がたくさんある
・清掃する箇所が多く汚れが頑固
・掃除を行うための時間が取りづらい
・ハウスダストアレルギーや喘息をもっている
・重たくて大きい家具や家電を動かしたいもしくは処分したい
・掃除を終えなければいけない日程が決まっている



本記事の第一項でも解説していた通り、空き家の掃除は自分たちで行うことも、もちろん可能です。

しかし、自分たちで空き家を掃除する際にはいくつかのリスクがあることも事実です。


空き家を自分で掃除すると以下のようなリスクが生じる可能性があります。

*時間や手間が掛かる
*建物の劣化によりケガをする恐れがある
*害虫や害獣の駆除を自分で行わなければならない
*アレルギーや喘息をもっている場合は健康面で影響が出る可能性がある


空き家の現状にもよりますが、上記のようなリスクが生じる可能性があります。

自分で出来る範囲の掃除を行い、難しいと感じた場合には業者へと相談してみてくださいね



まとめ:空き家の掃除は早めにしておこう


まとめ:空き家の掃除は早めにしておこう


本記事では、空き家の掃除を自分でする方法や、業者に依頼するべき場面について解説・ご紹介しました。


【内容まとめ】
・空き家を掃除する理由には3つのパターンがある
・それぞれのケースに応じた掃除方法をご紹介
・空き家を放置すると様々なリスクが高まる
・空き家はなるべく早くに掃除をした方がいい
・業者に依頼するべき場面について紹介


相続したもしくは所有している建物が空き家になっている場合、なるべく早くに掃除しておきましょう。

空き家の管理サービスを提供している業者もいます。

自分たちで出来ない部分は業者へ依頼するなど、なるべく負担が少なくなる方法を取ってくださいね。


最後までご覧いただきありがとうございました。


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