2024年3月9日(土曜日)

遺品整理とハウスクリーニングとの違いとは?遺品整理でのハウスクリーニングが必要なケースなどまとめて解説

遺品整理とハウスクリーニングとの違いとは?遺品整理でのハウスクリーニングが必要なケースなどまとめて解説


日々お客様から遺品整理のご依頼いただく中で、よくご質問を頂戴することが多いのが清掃はどこまでしてくれるのかというところ。

お家の清掃といえばハウスクリーニングですが、みなさんは遺品整理との違いをご存じでしょうか?

今回は、ハウスクリーニングと遺品整理の違いや、どんなケースにおいてハウスクリーニングが必要なのかという点についてまとめて解説していきます。

故人が住まれていた物件の賃貸・売却・自宅化をお考えの方も、ぜひ最後までご覧くださいませ。

ハウスクリーニングと遺品整理それぞれの違い


ハウスクリーニングと遺品整理それぞれの違い


ハウスクリーニングと遺品整理は、似ているようで作業内容が大きく異なります。


また、清掃という面で見ると特殊清掃にも似ているように感じますが、こちらもまた作業の内容がちがってきます。

三者の違いを下記の表にまとめました。


ハウスクリーニング・遺品整理・特殊清掃の違い
ハウスクリーニング遺品整理特殊清掃
作業内容清掃のみ整理(片付け)・処分する清掃
作業が必要となるシーン日常生活で蓄積された汚れを清掃する亡くなった故人の家を整理する孤独死・火災・水害など日常生活以上の汚れを清掃する
費用相場数千円~数万円前後数万~数十万円
※間取りや家財量によって変動あり
数万~数十万円
※状況によって変動あり
おおよその作業期間数時間程度一日~数日
※間取りや家財量によって変動あり
数日~数週間ほど
※作業内容によって変動あり

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。


 ハウスクリーニング 



ハウスクリーニングとは、清掃を専門におこなう掃除のプロが特殊な洗剤や道具を使って、室内をまるごと綺麗にしてくれるサービスです。

一般の人では手が届きにくいところや、難しい掃除なども含めて徹底的に掃除してくれます。

例)
・エアコンのフィルター掃除
・キッチンのレンジフード清掃
・フローリング清掃

など


日常生活で蓄積された汚れに関して、全体的にきれいにするのがハウスクリーニングです。



 遺品整理 



遺品整理とは、お亡くなりになった故人が所有していた家財を整理するサービスです。

家財の中には貴重品等の財産価値があるものの他にも、故人が使っていた日用品・趣味のもの・家具家電など、身の回りのものまですべてが遺品となります。


単に物品を処分するのではなく、供養の気持ちを持って仕分け作業・整理作業をおこなうため、不用品回収業者とは異なるサービスです。



関連記事:遺品整理と不用品回収は似ているようで違うもの?!遺品整理の専門家が整理のポイントや不用品回収との違いについて解説

例)
・亡くなった両親が住んでいた家を整理する
・身内(故人)が住んでいた家を賃貸に出すために室内を整理する
・祖父母が住んでいた家を整理して新たな生活拠点にする

など


故人の遺品を整理し、遺族・故人に寄り添いながら作業を進めていくのが遺品整理サービスです。



 特殊清掃 



特殊清掃とは、一般の方では取り切れない日常生活レベル以上の汚れを、専門的な洗剤や特殊な機材を使って清掃するサービスです。

日常生活レベル以上汚れには、体液や血液による汚れや水害・火災による汚れも含まれます。

ごみ屋敷状態になってしまった室内の汚れも特殊清掃の範囲となります。


例)
・孤独死した故人の家の清掃
・自殺や殺人が起こったお部屋の清掃
・水害による床上浸水や床下浸水で発生した汚泥、汚水の除去・清掃
・火災が発生したお部屋の煤清掃

など


専門の洗剤(薬剤)を使用して特殊な汚れを清掃し、消臭作業を行ってお部屋の原状回復をおこなうのが特殊清掃のサービスです。




ハウスクリーニングと特殊清掃は似ているようで全く異なるサービス



日常生活でたまった汚れを清掃するハウスクリーニングに対し、それ以上の汚れを専門的に清掃する特殊清掃は似ているようでまったく違ったサービスです。

上記でも挙げたように、特殊清掃が必要なケースは特殊な現場がメイン。


作業を行うにあたって、感染対策や薬剤・清掃に関する知識がないと作業することができないため、専門的な技術・知識が必要とされます。

もし、孤独死などによって発生する体液や血液、悪臭・害虫が発生しているような場合には、特殊清掃サービスを利用する必要があると言わざるを得ません


お亡くなりになった故人宅で特殊清掃が必要な現場では、まずは先に特殊清掃をおこなった後、遺品整理をおこなうのが最も安全で基本的な流れでしょう。


関連記事:『遺品整理と特殊清掃』それぞれの特徴と作業内容は大きく異なる?!遺品整理と特殊清掃の違いについて解説


遺品整理後にハウスクリーニングは必要?


遺品整理後にハウスクリーニングは必要?


遺品整理では、お客様からご依頼いただいた範囲(全体もしくは部分的)の作業後に、簡易的な清掃をおこないます。

業者の中には無料で簡易清掃をおこなっているところもあれば、オプションサービスとして行っているところもあり様々です。


遺品整理においてなぜ清掃作業をオプションとしているのかと言いますと、ご依頼を頂いたお客様のご要望によって必要性が異なるためです。

結論を申し上げると、遺品整理後のハウスクリーニングは必ずしも必要ではない、と言えるでしょう。


では、どのようなケースで遺品整理後にハウスクリーニングをした方がよいのかを、ケース別にご紹介していきます。



・遺品整理後に家族が住むもしくは物件を賃貸に出すケース


・遺品整理後に家族が住むもしくは物件を賃貸に出すケース

亡くなった故人のご自宅を親族が引き続きお住いになる場合、もしくは物件を賃貸に出して収益化する場合には、ハウスクリーニングをしておくことをおすすめいたします。

新たに生活していくためにキッチン・トイレや浴室などの清掃は欠かせません。

また、フローリングや壁にも日常生活によって蓄積された汚れをきれいにしておく必要があるでしょう。


遺品整理後のお部屋をお住いになるもしくは賃貸に出そうとお考えの方以外にも、物件の管理会社様やオーナー様もハウスクリーニングを必要とされています

もし、故人が保険(特約)に入っていた場合には、清掃費用が保険適応となるケースもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。


関連記事:遺品整理に適応される保険はある?遺品整理の費用でお困りの遺族様・オーナー・家主さん必見!保険適応に関する情報をご紹介


・空き家整理後の物件を売却・賃貸で収益化するケース


・空き家整理後の物件を売却・賃貸で収益化するケース

亡くなられた故人が住んでいたお家を長期間放置していた(空き家)状態の場合、遺品整理後の何も無い室内には、経年劣化や蓄積された汚れがかなり目立つものです。

簡単な汚れ・小規模な汚れはハウスクリーニングでも取り切れますが、汚れがひどい場合にはリフォームするのも一つの手です。

また、経年劣化がひどくて安全な住環境が見込めない場合には、一度解体して新たに作り変える必要も出てくるでしょう。


しかし解体の必要がなく、各部分のリフォームでも問題がない状態であれば、キッチンやトイレなどの水廻りを新しいものに取り換えるだけでも快適になるかもしれません。

もしみなさんが、遺品整理後の物件を収益化しようとお考えなら、目的に合わせてリフォームを検討してみてくださいね


遺品整理の費用面が知りたい方は、下記の記事もぜひ参考になさってください。

関連記事
一軒家での遺品整理|整理から費用・相場まで一軒家においての遺品整理についての完全ガイド
マンションで行う遺品整理はできるだけ料金を抑えて進めよう!遺品整理(マンション)の費用相場・省コストガイド


・ごみ屋敷化してしまったお家のケース


・ごみ屋敷化してしまったお家のケース

物が散らかった状態が長く続き、ゴミ屋敷やモノ屋敷になってしまったお家に関しては、ハウスクリーニングが必要なケースが多いでしょう。

室内にあるものが多い状況だけであれば、ハウスクリーニングを行うことで原状回復できる可能性は高いです。

しかし、悪臭や害虫の発生や部屋全体が汚れている場合には、ハウスクリーニングだけでは綺麗な状態にまで回復することが難しいでしょう。

このような場合には、専用の薬剤や機材を使って清掃をおこなう特殊清掃をおこなう必要があります。


費用を抑えるためにも、どの作業が必要なのかを把握してから、専門の業者へ依頼するようにしてくださいね



・故人が室内で孤独死や孤立死を迎えられたケース


・故人が室内で孤独死や孤立死を迎えられたケース

室内にてお亡くなりになられ、ご遺体の発見が遅れることにより体液や血液による汚れが発生します。

これらは感染の危険があることから、特殊清掃を必ずおこなう必要があります。

特殊清掃は物理的な汚れを落とすだけでなく、様々な雑菌を除菌して消臭する作業もおこないます


特殊清掃業者が作業を行った後に遺品整理をおこない、その後原状回復を進めていきます。

現場の状況により、原状回復後にリフォームが必要となる場合がありますが、なるべく遺品整理と特殊清掃を一緒に行なってくれる業者へ依頼しましょう。

※別々の業者へ依頼するとトータルの費用が高くなる可能性がありますので、業者を見極めながら依頼することをおすすめいたします。



関連記事
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孤独死現場の原状回復って誰が特殊清掃の費用を支払うの?|特殊清掃(孤独死現場)の原状回復費用の相場も併せて解説



簡易的な清掃なら遺品整理業者にも依頼可能


簡易的な清掃なら遺品整理業者にも依頼可能


遺品整理を業者に依頼したら、作業後に簡易清掃をおこなってくれる業者が多い
です。

無料で簡易清掃を行うところや、オプションとして追加サービスを実施しているところも。

遺品整理業者が行う簡易清掃の基本的な範囲は下記の通りです。


清掃場所内容
キッチンシンクやレンジフードに付いた水垢や油汚れ
浴室壁や床の水垢、浴槽の汚れ
トイレ便器に付着した汚れ(黒ずみや尿石)
フローリング床に付着した汚れやホコリの除去
ベランダ床面の汚れ(ホコリや鳥の糞尿など)
窓(サッシも含む)カーテンレールからサッシの隙間までゴミを除去

汚れの度合いによっては料金が掛かってしまう場合もありますが、基本的には上記の内容が簡易清掃の範囲となることがほとんどです。


遺品整理後のハウスクリーニングをお考えの方は、まず作業が終わった後の室内の様子を確認してみましょう。

確認後にまだ気になる汚れがある、または規模が大きい場合にはハウスクリーニングの依頼を検討してみてください。


費用を抑えつつ、故人が住まれていた大切なお家をきれいにして、家族や次の誰かが使う時に快適に過ごせる空間を作っていきましょう。



まとめ:物件のその後を考慮して適切な業者へと依頼しましょう!


まとめ:物件のその後を考慮して適切な業者へと依頼しましょう!

本記事では、遺品整理後のハウスクリーニングはどのようなケースで必要なのか、また遺品整理とハウスクリーニングの違いについて解説いたしました。

内容まとめ

・ハウスクリーニングは日常生活で蓄積された汚れを清掃するサービス
・遺品整理は故人の遺品を整理してお部屋をきれいにするサービス
・特殊清掃は日常生活レベル以上の汚れを除去・消臭するサービス
・遺品整理後に必ずしもハウスクリーニングが必要なわけではない
・それぞれのケースに合ったサービスを選ぶことが大切


以上が本記事の内容まとめです。


もし、どのレベルでハウスクリーニングやリフォームをすればいいのか分からない。

といった場合には、遺品整理士や特殊清掃業者へと相談してみてください。

それぞれのシーンでお客様に合ったアドバイスをしてくれますので、どんなことでもお気軽にご質問くださいませ。


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