2025年05月08日

兵庫県尼崎市｜孤独死から1ヶ月後に発見された叔父様の遺品整理と特殊清掃｜姪御様よりご依頼

家財梱包搬出
ルームクリーニング
汚染箇所解体
クロスCF剥離
消臭作業

こんにちは。遺品整理士の酒巻です。今回は、兵庫県尼崎市のアパートにて実施した「孤独死現場での遺品整理・特殊清掃」について、作業の実績をご紹介いたします。

ご依頼くださったのは、東京都在住の女性のお客様。
叔父様が一人暮らしをされていたお部屋で亡くなられたことを、警察からの連絡で知ったとのことでした。

発見まで約1ヶ月が経過していたため、室内には強い腐敗臭が立ちこめ、害虫も発生しているという、かなり厳しい現場状況でした。

「遠方からではどうしても対応が難しい」「現場の管理会社ともやり取りしてほしい」とのお申し出を受け、現地対応から清掃・引き渡しまで、当社にて一括で対応させていただきました。

それでは、今回の作業の詳細をご紹介してまいります。

ご依頼の背景｜突然の連絡と、遠方からの不安なご相談

「叔父が孤独死していたことを警察から知らされ、現地の状況も把握できていません」
そういったご連絡を、当社ホームページのお問い合わせフォームを通じていただいたのが、今回のご縁の始まりでした。

ご依頼主様は東京在住で、現地に何度も足を運ぶことができないという状況。
また、叔父様の住まれていたアパートでは、すでに強い臭気が共用部にまで漂っており、管理会社様からも「早急な対応をお願いします」との連絡が入っていたそうです。

当社では、こうしたご遺族様が遠方にお住まいで直接立ち会えない場合でも、

・鍵のお預かり
・現地の状況確認と写真報告
・管理会社様とのやり取り
などを代行しておりますので、ご安心してご依頼いただけました。

現場入り初日は、防護服・マスク・ゴーグルを装着し、安全対策を徹底した上で作業をスタート。
玄関を開けた瞬間から、強烈な腐敗臭とともに、ハエやウジ虫などの害虫が多数発生している状態でした。

まずは臭気と害虫の拡散を防ぐため、各部屋のドアや窓を適切に開放・封鎖しながら、殺虫処理と脱臭剤の初期投入を行いました。

また、家財の仕分け作業にも着手。
貴重品や重要書類がないか丁寧に確認し、遠方のご依頼主様へはLINEで逐一報告しながら、必要な品は着払いでお送りする手配を整えました。

本格的な搬出・解体作業は、作業員6名体制で行いました。

▼ 家財の搬出

冷蔵庫、洗濯機、タンス、ソファーなどの大型家具
書籍・衣類・日用品など多数の小物類
を丁寧に梱包・搬出。
3階からの階段作業であったため、安全性を第一に、養生を施しながら作業を行いました。
共用部や通路の掃除も並行して実施し、近隣住民の方へのご迷惑を最小限に抑えました。

・フローリング材の剥離
・下地部分の解体・撤去
・壁クロスおよびクッションフロア（CF）の除去
を実施。
除菌剤を噴霧後「臭いの根源に直接アプローチする処置」を重点的に行いました。
大掛かりな機械設備が必要なくより安全に異臭を除去する革新的な工法で消臭作業を行いました。
■ 3日目：ルームクリーニングと最終確認（作業員2名）

最終日は、主に以下の作業を行いました。

・キッチン、トイレ、浴室などの水回り清掃
・床・壁・サッシ・窓などの簡易クリーニング
・消臭効果の確認とオゾン処理の仕上げ
アパート全体に漂っていた臭気もほぼ完全に除去され、原状回復に近い状態へと仕上げることができました。最後は管理会社様と現地確認を行い、鍵の返却・引き渡しまで対応させていただきました。